フィリップ・シュワンダー
その情熱：真に上等なワイン
その使命：手頃に手に入るすぐれもの

世の中には、素晴らしい才能に幅広く恵まれ、最初から明るいスタートを切る人々がいるものです。チューリッヒとザンクト・ガレンに支店を持つSelection Schwanderワインショップの経営者、フィリップ・シュワンダーもその一人です。彼はスイス初の、そして20年にわたって唯一のマスター・オブ・ワインの称号の保持者でもあります。生まれながらにして敏感な嗅覚と、正確な味と香りの記憶力を持ち、ストーリーテラーの才能にも恵まれたフィリップは、そのワインの知識を最も魅力的なやり方で活かしています。

彼のアイデアで、旅先で便利な使い勝手抜群のグルメツールが生まれました。ビクトリノックスの製品開発チームとの綿密な協力体制により、そのアイデアは磨き上げられ、完璧なものになりました。その結果、コルクせん抜き、ウェイターナイフ、ピクニックに最適なスナックナイフを一つにした機能性抜群の真のコレクターズアイテムが生まれました。ワインマスターは、ボトルのフォイルをカットして栓を抜いたり、パンやチーズ、サラミなどのアウトドア用スナックを切ったりするために特別にデザインされた、スタイリッシュなツールです。抜群の使いやすさとエレガントなデザインを誇ります。

ワイン専門家、ビジネスマン、ジャーナリスト、映像作家、城のオーナー、ホテル経営者、そして今は製品開発者でもある。フィリップ・シュワンダーは、実に多才な本物の目利きです。彼は「一味違うワインストア」をモットーにしています。具体的には、ワイン醸造業者と密接な関係を持ち、ワイナリーを定期的に訪問すること、管理可能な製品の幅を保つこと、厳選したワインを現実的な価格で提供することを意味します。「私の目標は、顧客にワインを理解してもらい、高品質な製品を提供することです。そのために1年のうち140日間くらいは旅をしています。私は18歳の時から旅をし続けているのです。30年以上もこうしてきました。だからよくできた製品に対して勘が鋭くなり、それが優れたものなのか、ただ自慢しているだけなのかがわかるのです」

私にとって、ワイン生産者との交流はとても大切です。ほとんどの人はワイン醸造業者はワインのエキスパートでもあると思い込んでいます。しかしそれは必ずしも当てはまらないのです。自分が作るワインとその作り方についてはよく理解していても、往々にして視点が自分の製品に近くなりすぎるものです。自分が作ったワインばかり飲んでいる人は、そのワインに何が欠けているかを見逃しがちです。さらに言えば、ワイン醸造業者が地元の消費者のニーズに気づかないこともよくあります。これが、私が多くのワイン醸造業者に私の意見をもとに特別版のワインを製造してもらい、当社の限定商品として販売する理由の一つです。その際、そのワインならではの特徴を取り去ることはありません。微調整をして向上させるのが目的です。顧客が本当に求めているものは何か、顧客の好みを最大限に反映させた顧客にとっての良いワインをどう提供できるかを、常に自分に問いかけています」