伝統を錬成する

ビクトリノックスと、スイスの刃物職人の過去と未来におけるビクトリノックスの役割について、詳細をご覧ください。

刃物職人のワークショップ、見習い制度の整備、スイスのナイフづくりの伝統的な技術

まだ工業化の波が訪れる前の時代、ナイフがまだ職人の手によって小型の水力鍛造器でつくられていた頃、既にカール・エルズナーは組合を設立してスイス全土の刃物職人を結び付ける構想をもっていました。1891年、その構想は現実のものとなり、約30の刃物製造者が集まってスイス・マスター・カトラーズ組合を結成しました。  

組合は技術に関する知識を共有する場としての役割を果たすだけでなく、スイスアーミー・ソルジャーナイフの製作を可能にし、スイス国内での生産を実現しました。組合ができる前は、スイスの数多くの独立鍛造所は、ドイツの蒸気動力によるナイフ生産にはとても太刀打ちできない状態でした。しかし、力を合わせることにより、スイスアーミーの需要を満たす数のナイフの生産が可能になり、ゾーリンゲンの製造会社に奪われていた契約を取り返したのです。 

このことは結果的に、当時雇用状況が最悪だったスイスに雇用を創出しました。また、組合の会員は原材料の購入においても大量仕入れによる恩恵を受けられるようにもなりました。 
127年におよぶ歴史の中で組合は大きく変化してきましたが、今もスイスの刃物業界で重要な役割を担っています。ビクトリノックスの創設者、カール・エルズナーの没後100周年を迎える今年は、現CEOのカール・エルズナーにとっても重要な記念の年です。そこで、スイス各地を巡るツアーという形式で、組合の会員の歴史と功績をご紹介いたします。いずれもビクトリノックスと今も親密な協力関係にある販売パートナーや刃物職人仲間、友人たちです。 

歴史と革新を辿るツアー

ブルクドルフ Klötzli Messerschmiede
Volketswil Messerschmied Graf
ラッパースヴィール Elsener Messerschmied
チューリッヒ Lorenzi Messer
トゥーン Messerschmiede Schoder
スイス・マスター・カトラーズ組合 伝統を錬成する