Victorinox I.N.O.X. watch – built to last

ビクトリノックスは130周年を記念して、I.N.O.X.ウォッチがその品質と信頼性を保つために合格しなければならない130のテストを作成しました。このような革新的なモデルの完成には、4年間の試行錯誤、3年間の開発期間、6ヵ月間の過酷なテスト、そして421の試作品を要しました。そのうちの半分はその過程で完全に壊れてしまいました。

そのテストのいくつかを撮影しました。動画でI.N.O.X.の実力をご覧ください。

フランソワ・ニュネスさん、なぜこうしたテストを行なうのですか？

こうした常識の範疇を超えるテストは、誰が、なぜ思いついたのでしょうか？
2014年、ビクトリノックス130周年を記念して、「どんな状況下でも信頼できる頑健な本物の品質」という、有名なマルチツールの価値観を反映したウォッチをつくりたいと考えました。このような革新的なモデルの完成には、4年間の試行錯誤、3年間の開発期間、6ヵ月間の過酷なテスト、そして421の試作品を要しました。そのうちの半分はその過程で完全に壊れてしまいました。

こうしたテストはどのように生まれたのですか？何がヒントになったのですか？こうしたテスト過程は業界で標準となっていますか？
詳しい調査をもとに、このコレクションを長持ちさせ、耐久性を支える技術的な要素のリストを作成しました。通常製品に適用している既存の認証テストにさらに25のテストを追加しました。
追加したテストは大変過酷なもので、10メートルの高さから落下させたり砂嵐にさらしたり、あるいは酸への耐性を試したり洗濯機に入れたりというものです。また、I.N.O.X.ウォッチは-51℃から71℃までの過酷な温度にも、12Gまでの遠心力にも耐えます。たとえば、I.N.O.X.メタルブレスレットは50万回の振動テストに耐え抜きます。通常のモデルならせいぜい5万回です。
こうした数多くの項目の検証が完了して初めて、デザイン工程が開始されるのです。

ウォッチが耐えられなかったテストはありましたか？一番大変だったのはどのテストですか？
伝説的なビクトリノックス・レッドでI.N.O.X.ウォッチをつくることへのプレッシャーは想像を絶するものでした。適切な色は出せたのですが、非常に強い紫外線への露出を72時間耐え抜かなければならないという条件がありました。これがとても難しく、テスト段階で最も困難だったことの一つです。赤という色は日光に影響されやすいからです。でも幸運にもビクトリノックスの技術者はこの困難を乗り越えることができました。

テストはウォッチのデザインにどのような影響を及ぼしましたか？
2つの問いを念頭に置きました。「ただのウォッチをビクトリノックスのウォッチにするのは何か？」、そして「真の耐久性があり時間の経過に耐えるということは製品にとって何を意味するのか？」というものです。デザイン工程は、すべてのテスト項目を実施し、その検証が完了してから始まります。つまりビクトリノックスでは、機能がデザインを決めるのです。I.N.O.X.は技術的な製品ですが、技術の化け物にはしたくありませんでした。いつでも身に着けられる製品にしたかったのです。アウトドアのアクティビティにも十分な耐久性があり、オフィスでも着けられるエレガントさも併せ持つウォッチです。

I.N.O.X.には様々なコレクションがあります。なぜ、どのように異なるのですか？
ちょうど3年前、3年間の開発期間を経て発売された時、I.N.O.X.コレクションは妥協のない品質と耐久性を主な訴求ポイントとしていました。

機能性こそが、コレクションの発表直後に発売された商品を通じての訴求ポイントでした。その商品が、今もビクトリノックスだけが提供している革新的なパラコードストラップ・ソリューションです。ストラップとしてだけでなく、弓ぎり式火おこしのための弦、フィッシングネット、靴紐などとして、日々の冒険を愛する人々のためのサバイバルツールとして多機能性を発揮します。

究極の機能性は、I.N.O.X. Professional Diverシリーズの開発の基本でもありました。このプロフェッショナル・ウォッチは、機能的なツールの製造にも高品質なウォッチの製造にも、ビクトリノックスが真摯に取り組んでいることを証明しています。

最後に、想像を超えた強靭なウォッチはビクトリノックスの最終目標ではないということを、I.N.O.X.ファミリーの3つの新作が示しています。革新的なチタン仕上げ、カーボンのウォッチケース、宇宙でもテストされたテクノーラ製パラコードストラップは、ビクトリノックスのパイオニア精神と革新への飽くなき追求を表しています。

昨年発売されたI.N.O.X. Vは、女性のためにデザインされ、現代の女性を称える製品であると、ビクトリノックスは言ってきました。子どもを幼稚園に送って、そのまま会社へ出勤する女性。クライアントとランチをとったり、ヨガクラスに参加したりする女性。土曜日にはトレッキングに行き、日曜日にはオープンしたばかりのレストランでブランチを楽しむ女性。そんな女性のためのウォッチです。

I.N.O.X.の冒険精神が大好きでも仕事ではスーツを着なければならない人には、どのウォッチが最適でしょうか？
それぞれのI.N.O.X.コレクションは、特定のユーザー向けの特定のニーズを満たしています。今日、人々はストーリーを語れるウォッチを選びます。ウォッチそのものと同じくらいに、それを着ける人々のストーリーを語るウォッチです。自分のパーソナリティー、達成したこと、好みなどを表現するウォッチが求められています。率直に言って、どんなに品質基準、機能性、革新レベルが素晴らしくても、人々がウォッチを購入する際にまず重要なのは、スタイルとデザインなのです。