インスピレーションをもたらす女性 国際女性デー

ビクトリノックスの成功を支える3人のダイナミックな女性の話をお聞きください。

ビクトリノックス チームの女性たちは、ビクトリノックスの重要な推進力となっています。誠意を持って仕事に取り組み、会社のさまざまな面を理解し、ビクトリノックス ブランドの世界的な人気を支えています。ここではその中から、ビクトリノックスが目標を達成するための活力をもたらす3人の女性を紹介します。

強さとパワー:刃物職人研修生、カリン・ウルリヒ

カリンが一番幸せを感じる仕事とは、クリエイティブで体を使う仕事、そして一日の終わりにその成果を目にすることのできる仕事です。地方の農園で育ち、根っからの働き者であるカリンは、大工仕事も学びました。そんなカリンは、ビクトリノックスの刃物職人研修生としてぴったりです。現在2名いるビクトリノックスの刃物職人研修生は、偶然にもどちらも女性です。研修を修了すると、カリンはナイフづくりの全工程のエキスパートであるマスター カトラーとなります。

最終試験のため、カリンは20世紀初めにつくられたビクトリノックス初のファーマーズ マルチツールのレプリカを作成しています。スチールブレードやスプリングから、木製のハンドルまで、一つひとつの多機能パーツがすべて手づくりです。これは彼女の傑作となるでしょう。

機械を使った方がずっと速くできるのに、なぜ時間をかけて手づくりすることを学ぶのでしょうか。「伝統は大切だからです」とカリンは言います。「私たちは手づくりの方法を理解し、それを忘れないようにすることが必要です。私はナイフづくりの仕事と職人技に敬意を持ち、大切に考えています」

国際女性デーにちなんだ質問をしてみましょう。工場において、女性であることの意味をどのように感じているのでしょうか。「あまり重要なことではありません」とカリン。「ただ仕事に取り組むだけです。身体を動かすことが好きで、自分の仕事をこなすだけでいいのです」

スイスでは刃物職人の数はどんどん減っています。だからこそ、ビクトリノックスのこの見習い制度を維持することが、私たちにとって重要なのです。この仕事によって企業としてのビクトリノックスが生まれ、卓越した技術の伝統が育まれ、これまで138年間にわたって会社が続いてきたのです。カリン・ウルリヒのような才能ある研修生のおかげで、ビクトリノックスはその伝統を継続させることができます。

会社のさまざまな面:副社長
北米市場、アネッテ・ジェンセン

アネッテはビクトリノックスで25年以上働いています。アネッテはチームの責任者であり、その貢献によって、プロモーショナル プロダクツ アソシエーション インターナショナルによる業界の「ベスト上司10人」の一人に選ばれ、アワードを受賞しました。それに対して、本人はこう語っています。「認められて、とてもうれしいです。私のチームは、全員が自分たちの仕事に情熱を持ち、その成功を全員で分かち合っています」

リーダーシップの在り方についても尋ねました。「チームにおける私の役割は方向性を示すことです。優れたリーダーは、各チームメンバーが持ち寄った体験を取り入れていきます。私はチームメンバーの話を聴き、彼らを信頼して方向性を決めます。お互いに刺激し合って、より高い目標に到達するチャンスは皆にあります。個人の知識はその出発点となります。オリジナルギフトの職場では、女性が多数派です。おそらく私たち女性は自分のほしい物を知っているのはもちろん、何が人々を喜ばせるかを理解しているからだと思います。長年にわたって、私はチーム全員と協力して、その知識を分かち合い、あらゆるタイプの人に最適なギフトを選ぶ感性を磨いてきました」

この機会に、ビクトリノックスの商品の中のお気に入りを尋ねてみました。彼女は笑って答えました。「27年前には、自分にマルチツールが必要になることはないと思っていました。でも今では、なくてはならないものになっています。ビクトリノックスで働き始めた日から、常に持ち歩いています。ピンセットはマルチツールのものしか使いません」

「ビクトリノックスは素晴らしい職場です」とアネッテは付け加えます。「誠実さをベースに成功を築いてきたのです」

世界的な影響力:チーフ マーケティング オフィサー、ベロニカ・エルズナー

ベロニカ・エルズナーは25年以上にわたり、社内のさまざまな役職を務めてきました。仕事の中心がまだ製造にあった2009年以来、彼女はブランドマネージメント開発に取り組み、チーフ マーケティング オフィサーとしてグローバル ブランド コミュニケーションを統括しています。

ビクトリノックスに関わる家族の一員として、エルズナー夫人にとって国際女性デーが持つ意味を尋ねてみました。「この日は、社会のさらなる発展に女性が大きく貢献することができるという事実を改めてアピールするものです。女性の強さ、女性が持つ包括的な視点によって、特別な貢献ができるのです」。彼女自身にとって、これまでどのような強みが役立ったかという質問にはこう答えています。「創造性への愛、健全な好奇心、学ぶ喜びを感じる力、新しいことに挑戦する気持ちは、この世界を変え続けるために確実に役立ってきました」

ベロニカ・エルズナーが娘のために望む未来とはどのようなものでしょうか。「子どもたちにできるだけのことを教えるのは大切ですが、最終的には本人の選択です。女性にはいくつかの異なる道があります。それは同時に選べるものではありません。その時々に考え、フレキシブルでオープンでいなければなりません。ただ、今日の女性には確実に選択肢が増えています」。勇気を持って新しい経験をすることが、人生では重要です。正しい道が見つかるまで挑戦すること。そして、昨日正しいと思ったことを、今日も正しいと感じるとは限らないのです。「人生は旅のようなものだと考え、それを受け入れなくてはなりません」

エルズナー夫人は常に、ビクトリノックスで働く女性たちをサポートしてきました。「ビクトリノックスが家族にやさしい企業であるよう尽力しています。ビクトリノックスの企業理念に沿って、両親が共に助け合って家庭生活を維持していけることを目指しています」