ダマスカス鋼
エレガントで頑丈なビクトリノックスのダマスカス・ナイフは、機能性とデザインが融合した究極の例といえるでしょう。現在は、ダマスカス鋼の製造には新しい手法が使われていますが、この素材の発祥は古代のインドとペルシャの失われた技術にあります。
その卓越した強靭さは、ブレードに硬度と柔軟性の両方をもたらす独特の炭素構造によるものであることが科学者によって解明されています。"「堅牢なブレードは、日常のあらゆる活動において、いざと言う時に頼りになるのです」と、ビクトリノックスの製造責任者であるアーウィン・ミュラーは語っています。
しかし、これらのナイフを特別なものにしているのは、このスチールの特徴ある波型模様です。注意深い研削、研磨、エッチングによって現れる特徴ある模様には、このスチールの魂が垣間見えます。限定版のパイオニア X ダマスカス・ナイフは、ダマスカス鋼のブレードに鮮やかなAloxハンドルを合わせ、コレクターにもファンにも喜ばれる本物のデザインの定番となっています。
Like Rippled Water
アラビア語で「水」を意味する「ダマス(damas)」という言葉が、さざなみのような模様をもつ、この特別なスチールの語源となったのでしょう。高品質スチールであるインドのウーツ鋼からつくられたダマスカス鋼は、遠くシリアのダマスカスの主要市場でも売買されていました。西洋との貿易におけるダマスカスの重要な役割と共に、その名はDamascus、Damascene、Damast Steel(ダマスカス鋼)と変化していきました。