歴史
1884年に刃物のワークショップから始まったビクトリノックスは、130年以上にわたり卓越した品質、機能性、革新そしてアイコニックなデザインを追求し続けています。
今日、ビクトリノックスは、次の5種類の商品カテゴリを展開するグローバル企業です:マルチツール、家庭用およびプロフェッショナル用ナイフ、ウォッチ、トラベルギア、フレグランス。
1909年
亡くなった初代カール・エルズナーの母親への敬愛を込め、彼女の名前である「Victoria(ビクトリア)」をブランド名にする。また、スイス国旗とそれを守る盾「クロス&シールド」をトレードマークとして登録。現在、120カ国以上でトレードマークとして登録されている。
刃物産業にとって革新的な素材である、ステンレススチール(Inox)が開発される。この「Inox(イノックス)」と「Victoria(ビクトリア)」を一つに組み合わせた「Victorinox(ビクトリノックス)」が現在の社名およびブランド名になっている。
二代目カール・エルズナーが、オートメーションを導入。1931年、Brown Boveri社が開発した熱処理、焼入れ用電炉を世界で初めてイーバッハで採用。これにより、常に一貫した高品質ナイフ製造の体制が整う。
1945年
第二次世界大戦後、ヨーロッパに駐留していたアメリカ軍によってビクトリノックス製品が大量に購入され、アメリカで土産物として人気を得る。
1950年
三代目カール・エルズナーが経営を引き継ぐ。
1977年
オリジナル・マルチツールがニューヨーク近代美術館にデザイン作品として展示される。
1978年
NASAより、オフィサー・ナイフ・マスター・クラフツマン50本を受注。
1979年
個人事業形態であった「Messerfabrik Carl Elsener」を、同族会社「Victorinox AG」へと変更。
1984年
スイス、イーバッハの工場と事務所を倍の規模に拡張。
1989年
かつての米国の販売提携先とともに、スイスアーミー・ブランドとして北米の時計市場に参入。
1993年
日本に初の自社販売会社を設立。
1994年
国内外の慈善活動を支援するためにCarl and Elise Elsener-Gut慈善財団を設立。
1999年
米国セントルイスにあるTRG Groupをライセンシーとして、トラベルギア市場に参入。
2000年
Victorinox AGの株式資本の90%を所有するビクトリノックス財団を設立。残りの10%は、非営利団体であるCarl and Elise Elsener-Gut慈善財団が保有。
2001年
米国でアパレルの販売を開始、ニューヨークのソーホーに初のビクトリノックス直営店をオープン。
2005年
スイス、デレモンに拠点を置くスイスナイフおよびウォッチの老舗メーカー、Wenger SAを買収。ウェンガーはビクトリノックスの独立子会社として運営。
2007年
四代目カール・エルズナーが経営を引き継ぎ、ビクトリノックスをグローバルなマルチ製品ブランドとして拡大。
「Victorinox Swiss Army Fragrance AG」を設立。
2008年
ロンドンにヨーロッパで初のビクトリノックス・フラグシップストアをオープン。
2011年
スイス、ブルネンにSwiss Knife Valley Visitor Centerをオープン。
三代目カール・エルズナーが『ブレード』誌の「カトラリーの殿堂」入り。
2013年
Wengerのナイフ事業をビクトリノックスのブランドに統合。
2014年
以前のライセンシーのトラベルギア事業を買収し、新規事業ユニット「Victorinox Travel Gear AG」を設立。
チューリッヒの中心の一等地に店舗をオープン。
『ブレード』誌の「カトラリーの殿堂」は、ナイフの世界において卓越した貢献を成し遂げた個人に認められる、世界最高の栄誉です。毎年のブレード・ショーのセレモニーで殿堂入りが認められるのは、わずか1名から2名にすぎません。
2016年
スイス、デレモンにWatch Competence Centerを建造。
2017年
核となる製品カテゴリに集中するためアパレル部門事業を終了。
2018年
ウェンガーの125周年。
ローザンヌにブランドショップをオープン。
2020年
建設に2年を要し、スイスのゼーヴェンに新しい配送センターをオープン。
スイスの伝統的なエコノミー ピーラーのメーカーであるZena Swiss AGを買収。
ウィーンにヨーロッパ初のビクトリノックス フランチャイズ店舗をオープン。
"オリジナル・スイスオフィサーズ&スポーツナイフ "の125周年を記念して