ビクトリノックスがウッドにこだわる理由は? ウッドのお手入れ方法は? ビクトリノックスはいつ、どのようなウッドを使用しているのでしょうか? ビクトリノックスがウッドと呼んでいる自然素材について解説します。
素材としてのウッドのすべて
ウッド - 人類の友、雑菌の敵
ウッドは素晴らしい素材であり、ビクトリノックスはウッドを使うことにこだわっています。ウッドについて知識を深めましょう。自然だけが生み出せるこの見事な素材をあなたもきっと気に入るでしょう。
美しさ
ウッドは美しいものです。それは、ナチュラルブラウンの色合いから心のこもった温かみが感じられるためだけではなく、その色、質感、木目が、それぞれの製品に特別な魅力を与え、一つ一つに異なる個性をもたらすからです。つまり、ウッドハンドルのマルチツールやキッチンナイフには、同じものは二つとないということです。
衛生
ビクトリノックスが使用しているウッドはリグニンとタンニンを含んでいるため、自然の抗菌作用があります。ウッド製のカッティングボード上の雑菌は、2時間後には99.9%が消えていたという実験結果があります。これに比べ、合成素材やスチール製のカッティングボード上の雑菌はより長く生存していました。特に、使用による傷があるカッティングボードでそれが顕著でした。
サステナビリティ
環境面から見ても、再生可能なウッドは賢い選択です。ほんの少しのウッドを加工する場合でも、ビクトリノックスは手あたり次第に森を伐採するような生産者から仕入れることはありません。1本伐採したら新しく木を1本植えるような生産者から仕入れています(FSC承認)。そのため、ビクトリノックスが最も安心するのは、スイスやその他ヨーロッパ諸国の地元産のウッドです。また、輸送距離が短いという利点もあります。
ウッド?それとも合成素材?
マルチツールのハンドル
おすすめ:
ツールを頻繁に使う場合や厳しい環境で使用する場合は、合成素材のマルチツールを選ぶことをお勧めします。合成素材は耐久性があり、長もちするからです。
キッチンナイフのハンドル
ウッドの長所:
- 温かな感触
- 美的でエレガント
- 自然
合成素材の長所:
- 軽量
- 手頃な価格
- 熱に強いため衛生的
- 食器洗い乾燥機使用可
おすすめ:
キッチンナイフをプロフェッショナルなキッチンで継続的に使う場合や厳しい環境で使用する場合は、合成素材のハンドルを選ぶことをお勧めします。合成素材は耐久性があるからです。ご家庭での利用には特にお勧めはありません。お好みに合わせてお選びください。ぜひ、最寄りのビクトリノックス店舗で実際にお試しください。

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ウッド製品のクリーニング方法は?
水を使って:ウッド製品のクリーニングに最適なのは、湿らせた布、柔らかいスポンジ、あるいはたっぷりの水を使っての手洗いです。
よく水気を拭く:カッティングボードでもナイフのハンドルでも、洗った後はウッドの部分全体の水気をよく拭き取ることが大切です。濡れたままで自然乾燥することは避けましょう。自然乾燥すると水に含まれる石灰分が残ってしまいます。また、湿ったウッドには雑菌もつきます。
洗剤は使わない:洗剤や石鹸は使わないでください。石鹸や洗剤はウッドに含まれている自然の油分を洗い流してしまいます。そのため、頻繁にウッドにオイルを塗らなければならなくなります。
食器洗い乾燥機は使わない:食器洗い乾燥機はウッドを傷める可能性があります。まず、化学成分がウッドの大切な油分を流し去ってしまうため、ウッドが脆くなります。また、食器洗い乾燥機の中の湿気は、ウッドのような自然素材には有害であり、カビが生える原因になります。さらに、食器洗い乾燥機の中で繰り返し水を吹きかけられることで、ウッドは継続的に衝撃を受け、不要な消耗につながります。
ウッドを水に浸さない:ウッドは乾燥した素材です。長時間水につけておくと、水を吸い込んでしまいます。
染み(ビーツ、ケール、ターメリックなど):染みになったウッドの表面はヤスリで削ることができます。これには抗菌効果もあります。ナイフで削ったりヤスリをかけたりして表面を加工すると、ウッドの中からタンニン酸が放出されます。タンニン酸には、あらゆる雑菌に対する殺菌作用があります。
臭気:ウッド製品に嫌な臭いがするようになったら、まず60°Cのお湯で洗ってから、木目に沿って刷毛でお酢を塗ります。その後、完全に乾かしてからオイルを塗って仕上げます。お酢は雑菌を取り除いたり、中和したりします。
雑菌:ウッドボードの雑菌が完全に除去されているかどうか不安な場合は、電子レンジに入れるという簡単な方法もあります。この方法は、あらゆるバクテリアに対して殺菌効果があります。
色あせ:ウッドの表面に色あせや染みが見られる場合には、目の細かいサンドペーパーで木目に沿って表面を削り、その後でオイルを塗ります。軽くサンドペーパーをかけてオイルを塗って、またサンドペーパーをかけてオイルを塗るというふうに繰り返すことで、表面がよりスムーズになり、光沢が出てきます。
ウッド製品のお手入れ方法は?
ウッド製品は、正しくお手入れすれば、非常に長く使うことができます。ウッドは、オイルで定期的にお手入れすることをお勧めします。ボードを毎日使用する一般家庭では、年に1回オイルを塗ることをお勧めします。オイルを塗ると、雑菌がウッドに深く浸透するのを防げます。オイルを吸い込んだウッドは表面が密になり、雑菌が侵入しにくくなるからです。また、オイルはボード上で切った食物の臭いが移るのも防ぎます。
- ウッド製品をよく洗います。60°Cぐらいのお湯とお酢を使います。
- ボードを完全に乾かします。
- 柔らかい布またはキッチンペーパーを使って、ボード全体にたっぷりのオイルを均等に塗ります。さらっとしたオイルはウッドに深く浸透するので、それだけ深いレベルまで保護できるようになります。ですから、オイルを少し温めてから使うことをお勧めします。
- ボードをそのまま数時間、できれば一晩おき、オイルを浸透させます。
- オイルが浸み込んだ後もベタつくようなら、布かキッチンペーパーで余分なオイルを拭き取ります。
オイルの選択
適切なオイルを使用することは重要です。ウッドのお手入れ用に特別につくられたオイルミックスを使用すると、ウッドの自然な風合いを保てます。また、オイル自体も長もちし、オイル染みや悪臭を発することもありません。